Troubles / 故障歴


世の中的に「ハイドロシトロエンは壊れやすい」というイメージがあるようで、本来であればこのコーナーが内容的にもっとも濃くなるかと思われますが、思いの外私のBXは壊れません。一応目立った故障を列挙すると...


ハイトコレクタからLHMオイル漏れ

雨の日、水でぬれたアスファルトの上に油膜が。どうもBXから垂れているようだ。そう、ハイドロシトロエンの避けて通れない道「LHM漏れ」。ついに来たか!というのが最初の感想。ユーノスに持っていくと、ハイトコレクタというもの(当時はどんなパーツかわからなかった)からオイルが漏れているらしい。修理に出したものの、引き取ってすぐ再発。念のためLHMの1リットルボトルを持っていたので、またユーノスに持ち込む前に、まずはLHMを補充することにした。流れる緑色の液体を眺めつつ、これもハイドロシトロエン乗りの儀式みたいなもんだなと、妙な感慨にふける。と、油断したので思い切りオイルをタンクにぶちまけてしまった(笑)。その後はもちろんクレーム扱いで、今度は完治。[1998/2/12]

LHM Oil これがLHMの1リットルボトル。必携アイテム。


パワステギアボックスからオイルもれ

初めての車検のとき、パワステのギアボックスなるものから中のオイルがもれていると言われた。なんかアッセンブリ交換になるからパーツ代が高くなってしまい、それだけで20万円!とのこと。これにはさすがにがっくりきた。聞けばBXには決してよくあることではないらしい。つまり自分のBXがハズレだったってこと?ああ、どうせなら保証期間中にイッてくれれば。ユーノスの担当営業の方も、ここぞとばかりに「いっそのこと買い換えませんか」攻撃をしてくる始末。まあ少し悩んだけれど結局直すことに。それ以来、フルロックや据え切りは御法度である。幸い再発はしていない。[1998/2/12]


ドライブシャフトブーツ破損

6年目の12ヶ月点検のとき。右フロントのドライブシャフトのカバーブーツが破けていた。前のパワステ同様、やはりステアリングまわりは弱点のようだ。車庫入れのとき、ますます神経使うようになった。[1998/2/12]


マフラーに穴

これも6年目の12ヶ月点検のとき。サービスの人に「なんかうるさいと思ったら、やっぱりマフラーに穴があいてました」と言われた。そうか、うるさいことについてはもともとこんなもんだと思っていたから気づかなかった。メインサイレンサとプリサイレンサを交換。このさい社外品マフラー(デビルとか。でもBX用ってあるのかな?)を、とも思ったが当てもないので純正に。[1998/2/12]


右ドアミラーの調整レバーのプラ製カバーがとれた

故障というほどのものではないが、運転席から調整可能なドアミラーのレバーのつまみ部分のプラスチック製カバーがとれた。見ると中のクリップ金具が折れていた。これが金属疲労ってやつだろうか。いちおうカバーは差し込んであるけれど、調整は根元を持ってやっている。[1998/2/12]

Door Mirror


メインアキュム(?)からLHMオイル漏れ

7年目の車検のとき。ハイドロリック・レギュレータなるものからLHMが漏れていたので交換したとのこと。ハイドロリック・レギュレータって何?と思いサービスの方に聞いてみたところ、どうも位置的にはメイン・アキュムレータのところらしい。アキュムレータとレギュレータの違いって?と思い、シトロエンのメーリングリスト(CML)に疑問を投げかけたところ、メンバーの皆様から早速のご回答を頂いた。おかげさまでおぼろげながら分かったような気がします。[1998/2/12]


フロント・ストラットからキシミ音

1998年5月、ゴールデンウィークに高速道路を200kmくらいノンストップで走行後、サービスエリアに入ろうとスピードを落としたら、ギコギコと何やらフロントからいやな音が。幸い走行に支障はなかったため、無事に家に辿り着くことはできた。不思議なことに、なぜか一晩たつと音がほとんど消えている。しかしやはり少し残っているようだ。サービスに持ち込む前に、困った時のCMLにすがってみるが、そのすぐ後に楢林さんのITONAMIを見てみたところ、どうもフロント・ストラットが怪しいと気付く。となるとこれは、有名な「ストラットにシリコン・グリス」の手ではないか。さっそく近所のホームセンターでシリコンオイル・スプレーを購入し(グリスは売ってなかった)、ストラットに塗布してみる。しかし症状は改善されないようだ。楢林さんの説明にあったように、すでにスライド・ベアリングがイッテしまっているのか?...で結局、サービスに診てもらったところ、やはりそうであった。当初ベアリング&シール交換でオーバーホールしてもらおうとしたのだけれど、色々あって、ストラットのアッセンブリ交換となった。なお、ちょうど走行5万キロに達したので、前から心配だったタイミング・ベルトを交換し、他にも諸々(エンジンオイル&フィルター交換、エアコンのガスチャージ等)やって、しめて10万円コースだった(泣)。[1998/5/18]

Strut 交換したストラット。

ちなみに、その後別の店で固形タイプのシリコン・グリスを購入した。
Silicon Grease "エーゼット"というメーカーで、20g入りで880円。用途・注意等が書いてなく、怪しい感じがするけれど、前述のオイルスプレーも同じメーカーであった。これからはまめに塗ってやるようにしよう。


ハイドロリック・レギュレータをまた交換

1998年の夏休みを目前にして、前述のハイドロリック・レギュレータからのLHM漏れが再発。前回から1年も経ってないので、クレーム扱いで交換となった。今回は交換後の(古い)レギュレータをちゃんともらってきた(画像)。実物を初めて見たけれど、なるほどこれが...という感じだ(実はいまだに機能がよくわかってない)。なおヘインズでは、プレッシャー・レギュレータと呼んでおり、こちらのほうが一般的な呼称のようだ。ちなみにこの古いレギュレータは、ハイドロ関連の大家でらっしゃるSweet Xantiaの伏見さんに差し上げました。研究のお役に立てば幸いです。[1998/8/31]

Hydraulic Regulator


マフラーにまた穴があいた

昨冬あたりから排気音がちょっとうるさく感じるようになった。マフラー(サイレンサー)は約3年前に交換していて、見たところ問題はないようだった。で、うるさいのはいつものこと(笑)と思い放っておいたのだけれど、冬も終わりに近づいた頃、何気なく後ろから下を覗き込んで見ると、後輪下付近のタイコ(エクスパンション・チャンバー)からエンジンのほうへ出ているパイプから排気ガスが漏れているのを発見!(寒い日だったので排気ガスが白く見え、それでわかった。)ああこれかと思い、とりあえずホルツの耐熱性パテ(ガンガム)で穴をふさいでみたところ、あまり改善されない。それでも我慢して走っていたのだけれど、いよいよ音がパンパンというまるで2スト・エンジンのような状態になり、さらにはフケが異常に悪くなりノッキング気味になってしまった。さすがにたまりかねて件のパイプを交換したところ、「BXってこんなに静かだったか」と驚いた(笑)。

いつものことながら、なにか不具合があっても「もともとこんなもの」と思うようになってしまっているから、つい修理を先延ばしにしてしまう。で、いよいよという状況になってから直すため、処置前/後のギャップにガク然とする。しかしそうやってまた、愛着が増していくのだなあ。[1999/5/7]


ついにエアコンが、、、 (new!)

壊れました(笑)。5月末のかなり暑い日、エアコンをつけてみると、どうにも風がぬるい。サービスさんにみてもらうと、「ガスが漏れてます」とのこと。エアコンはBXのお約束の故障のひとつとして有名。エアコンが壊れたら(BXを)買い替えるかな、なんて思っていたのだけれど、イザそのときがくると、やはり思いきれなかった。結局修理することにして、エキスパンションバルブ(これもお約束みたい)とプレッシャースイッチなどを交換。工賃込みで、しめて約85,000円。これとは別に、前から動きがシブくて気になっていたエアコンのスライド式スイッチ(エアコンをONの方向にはなんとか動くのだけれど、OFFに戻すときには指先が白くなるくらい力を込めてもダメなときがある)もみてもらった。すると、スライド部分のプラスチックが折れて(画像参照)、そこがひっかかるようになってしまったのが原因だった。直すにはスイッチの部品交換が必要ということで、インパネ脱着の工賃だけかかって何も改善しないのも口惜しいなと思い、交換することに。ところが、こんなたった5cmくらいの部品が1万円もした。うーん、ちょっとはやまったか。[2000/7/19]

A/C Switch エアコンのスイッチの部品と、折れたところの破片。


こんなもんです。# 充分壊れてるか?

エンジンはいたって元気。電装系もノートラブル。壊れやすいといわれるZF製ATも(今はまだ)大丈夫。まわりの人間が期待するほどは壊れない車なのだ、BXは。


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