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Goods Column, 7


ライバル・ブランド

昨今のアウトドア・ブームのあおりか、私がよく行く地元のショッピング・モールには、L.L.ビーンとエディ・バウァーという、アウトドア・ウェアの分野ではいわばライバル・ブランドのショップがふたつ、隣り合っている。よく東のビーン、西のバウァーといわれるが、どちらもエポック・メイキングな商品を産み出した()歴史があるブランドだけに、まさに両雄並び立つという感じだ。品揃えがかなり近いから、客の取り合いになるんじゃないかと心配になるのだけれど、逆によい意味での相乗効果になっているようだ。これはお互いにライバルと認め合い、よいバランスを保っているからであろう。

注: L.L.ビーンは1912年創業。メーン・ハンティング・シューズとフィールド・ジャケットが特に有名。トート・バッグなんかも定番。いっぽうのエディ・バウァーは1920年創業で、ダウン・ジャケットを最初に作ったブランドなのである。

CONVERSE Pro-Keds
このようなライバル・ブランドというと他にも色々あるけれど、すぐ思い浮かぶのはジーンズのリーバイスとリー、スニーカーのコンバースとプロ・ケッズなどか。いや、スニーカーはナイキとアディダスでしょ、という人がいるかもしれない。たしかに、特にナイキは今や断然リードしている感があるけれど、ことバスケット・シューズにおいては、やはりコンバースとプロ・ケッズをライバルとしたい。理由は後で話す。

そのコンバースは1908年創業。1917年発売のバスケット・シューズ、オールスターは、当時のNBAのスター選手、チャールズ・H・テイラーが使用し、爆発的にヒット。彼の愛称、チャック・テイラーのサインは今もオールスターのマークに残されている。対するプロ・ケッズは1892年創業のUSラバーカンパニーを母体とし、同社のシューズ部門が1917年にケッズ・ブランドのスニーカーを発売したのがはじまり。ケッズ(Keds)は"Peds"(足)と"Kids"(子供)を組み合わせた造語。そのケッズのプロ・ユース・ブランドとして1958年にできたのが、プロ・ケッズ。プロ・ケッズのロイヤル・シリーズのバスケット・シューズは、コンバース・オールスターに負けず劣らぬ人気を博し、1960年代のアイビー・リーガー達に愛用されたことでも有名。ちなみに私はどちらかといえばプロ・ケッズのファン。しかし今のプロ・ケッズはアジア・メイドの製品ばかりで、デザインも模倣したようなものが多く、いただけない。街でもコンバースを履いている若者のほうを多く見かける気がするし、プロ・ケッズはもっとがんばってほしいものだ。

さて、なぜナイキとアディダスではなくコンバースとプロ・ケッズなのか、さらになぜプロ・ケッズが好きかというと、実は雑誌のポパイに昔(約20年前)載っていた、プロ・ケッズの忘れられない広告があるのだ。それは、くたびれた片足ずつのコンバース・オールスターとプロ・ケッズ・ロイヤルが並んで描かれたイラストと共に、こんなコピーが書かれていた。

「私達が品質、デザイン、そしてもちろんブランド・イメージにおいて、ライバルと呼べるのは、ただ、コンバースだけです。」

...そしてこう付け加えてあった。

「たぶん、コンバースも同じことを言うはずです。」

なんとも粋で、自信にあふれているではないですか。[1999/5/26]


※追加 [1999/9/19]
そのプロ・ケッズの広告が載っていたポパイ(1979年8/10発行 通刊 60号)を見つけました。コピーは正確には以下の通りでした。

はき心地、機能性、耐久性・・・
あらゆる点から考えて
そして、もち論ブランド・イメージも考えて
バスケットシューズで、私たちが
私たちに匹敵するものとして
素直に認めることができるのは
ただconverseだけです
(多分、コンバースも同じことを言うはずです)
  PRO-Keds and Converse

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